部下を優秀な人材にする教え方講座

部下が優秀だったら・・・そう考えない管理職はおそらくいないでしょう。でも、優秀にする方法がわからない・・・それは、「教え方」を知らないからです。「教え方」は学校では学びません。学んだ方は教育学部でほとんどが学校の先生になります。だから一般企業では「教え方」を学んだ人はほとんどいないのです。さまざまな部下育成法が世の中に出回っているからこそ、オーソドックスだけど着実な手法をブログに書き綴ります。

部下育成の本当のメリットは

管理職の部下育成トレーナーの安部です。皆さん、部下を育成していますか?

部下を育成して、強い会社を創造しましょう!

 

本日は部下育成のための5つのポイントのまとめです。

 

ぜひ、お読みいただき、

ご自身の部署で役立てていただければ幸いです。

 

本日は、今までの部下育成についてまとめたいと考えています。

 

1.部下育成の本当のメリットは

今までお話してきた

部下育成の5つのコツです

 

ポイント1

スキルには種類がある。

現在の業務を完遂させるためのスキルを

明確にしておく必要がある

 

ポイント2

部下のモチベーションの源泉を知り

足りないスキルに気づかせること

 

ポイント3

やらせること。

失敗しても結果は叱っても

プロセスは認めること

 

ポイント4

最初のステップが完了したら

フォローは段階に応じて減らしていく

 

ポイント5

優秀な部下には

経験値を積ませること

 

私が考えている部下育成は、ズバリ、

「会社の業績を上げるため」です。

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それ以外の部下育成は、

学校で行っている育成だと考えています。

つまり、広範囲の内容を抽象的に教えるということです。

 

なので、学ぶことに対して

明確な目的が必要だと考えています。

 

自分で行う自己啓発に対しても

「今流行っているから勉強しておこう」

ではなく、

「今必要だから(もしくは今後必要だから)

勉強しておこう」

です。

 

その目的は、

今の業務を遂行するためであり、

将来の自分のためです。

 

遠い将来はなかなか見通せず、

今まで必要だと思っていたことも

学ぶ必要がなくなってしまう事態も発生します。

 

そんな時は

コンセプチュアルスキルを身につけておくと

良いと考えています。

 

コンセプチュアルスキルについては、

以下にお話しています。

汎用的なスキルですし、企業勤めはもちろん

起業する場合も役立つと考えています。

ugrade.hatenablog.com

 

しかし、自己啓発とは異なり、

やはり会社が行う部下育成は、

会社が必要とする人材になってもらうため

行う研修だと考えています。

 

会社が行う研修だからこそ

会社の業績にアップにつなげるのが

最終的な目的なのです。

 

そこが欠けていたら

研修はただのムダです。

 

時間のムダ。

経費のムダ。

 

だからこそ

充分に計画を立てて

設計して

研修を行う必要があります。

 

その時間は有意義なものなのです。

 

もちろん、会社の業績アップにつながる

というのも大きなメリットですが、

 

実は、

部下育成には

隠れたメリットが5つあります。

 

それは何か。

  

1つ目のメリット。

 

部下が優秀になれば、

あなたの業務を任せられるのです。

 

つまり、時間的余裕が生まれます。

 

残業が減ります。

本来、上司としてやるべき業務ができます。

プレイングマネージャ―ではなく

本来のマネージャーになれるのです。

 

2つ目のメリット。

 

部下とのコミュニケーションが密になります。

 

部下がどんな人物なのかを

知ることができます。

 

これは深い関係性の構築ができるのです。

 

上司と部下なので、

学校の友だちのように馴れ合う関係性では

ないですが、

 

「信頼」がある

間柄になれるのです。

 

これは、チームビルディングとして

とても重要な要素です。

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部下たちを信頼することができれば、

上司であるあなたを

部下たちは信頼してくれます。

 

部下が信頼してくれた状態で

業務を行うことほど

やりやすいことはありません。

 

当然、業務を通した関係性ですが、

仲間のような

繋がりが発生するのです。

 

これは、

業務を行っていく上で

非常に良い状態です。

 

3つ目のメリット。

 

関係性が深くなれば、

部下の退職率が減ります。

 

退職理由の大きな原因の一つとして

人間関係の悪化があります。

 

人間関係の悪化で退職する部下が

なくなるから当然退職率が下がります。

 

良い関係性のチームができれば、

そこに所属することが楽しく、

自ら関係性を断とうという

気持ちはなくなります。

 

4つ目のメリット。

 

あなたが昇進すれば、

部下のいずれか一人があなたのポストにつきます。

 

その際、その部下は

あなたと同じ手法を使うでしょう。

 

そして、あなたの部門は

成功を収める部門になるのです。

 

育成方法は伝播します。

 

人は育ててもらった方法を使う、

と以前話しました。

ugrade.hatenablog.com

 

あなたが

「俺の背中から学べ」といわず、きちんと部下に向き合い

育成した手法は全く同じ手法でなくても

育成してもらった部下がその部下に利用します。

 

効果はずっと続くのです。

 

5つ目のメリット。最後のメリットです。

 

そして、

その育成の手法は、

 

チームから部門へ部門から会社組織全体に

広がっていきます。

 

会社全体が広がれば、

会社の業績のみならず、

会社のサスティナビリティに

大きく関わってきます。

 

サスティナビリティ

持続可能性

 

会社がずっと続くのです。

 

大企業でも

倒産の危機があるこの時代に

継続し続けることができる

会社になれるのです。

 

倒産の危機がない会社に勤めるのは

あなたにとっても

とても大きなメリットでしょう。

 

部下育成は、

こういったメリットがあることを

是非とも知っていただきたいと

思います。

 

2.実は会社自体にもメリットがある

前項では、

部下育成を行った

あなたのメリットを話しました。

 

会社自体にもメリットがあります。

 

業績がアップするや

会社が存続し続けること以外のメリットです。

 

実は、

コツ1:できる部下とはどんな人材か

コツ2:今眼前の部下はどんな部下か

上記で話した内容は

「業務分析」と大きく関わってきます。

 

従業員が行っている業務は

実際にどんなものがあり、

どんな手順で行われており、

その手順の難易度はどれくらいなのか、

 

といったことを分析するのを

「業務分析」といいます。

 

この業務分析は、

働き方改革で現状を分析する際に

最初に使われる手法でもあるのです。

 

つまり、

部下育成は

働き方改革でやろうとしていることと

ほぼ同じである、とも言えるのです。

 

働き方改革

この業務分析の結果をもとに

人がしなくても良い業務を抽出し、

IT化を含む自動化していきます。

 

また、無駄な業務もわかるので、

その業務を廃止することも行います。

 

実は、部下育成のための設計には

その人材が関わる業務内容が

深く関係するため、

自然と働き方改革になるのです。

 

そして、

業務が効率化されることになり、

社員の働く時間は短くなります。

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だからといって

給与が削減されるわけではありません。

 

Google社のようにすれば良いのです。

 

Google社は

業務時間の2割を

自分の仕事のために使うようになっています。

 

つまり、平日5日のうち

1日は自分の仕事に充てるのです。

 

その1日に何をしているのかといえば、

新しいサービスや技術の開発をしています。

 

その中から使えるものが

新サービスとてして顧客へ提供されるのです。

 

新しい価値を生み出す時間となっています。

 

これこそが生産性を高めるコツだと

私は考えています。

 

日々の業務に追われるだけでは

新しい価値の創造は生み出せません。

 

また、新しい価値の創造は

一人の優秀な社員から

生み出されるわけでもありません。

 

複数の社員の知恵が集まって

初めて価値となり得るのです。

 

優秀な社員からは

新しいアイディアがたくさん出るでしょう。

 

でも、

それを利用するのは一般の方です。

 

優秀ではないかもしれないけど、

その場にいる他の社員からの意見は、

すなわち

新しい顧客の意見なのです。

 

だからこそ、

チームワークが必要ですし、

社員同士の深いコミュニケーションが

必要なのです。

 

部下育成は、

それを生み出すことができるのです。

 

3.部下育成は会社繁栄の始まり

何だか良いことばかり言っているようですが、

これらのことは事実なのです。

 

人材を育成している会社は

本当にうまく行っている会社が多いです。

 

育成することで

副産物的に生み出されるコミュニケーションの深さが、

会社の新しい価値を生み出し繁栄させ、

継続させていくのです。

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私は、いろいろな場所に行くと、

そこの従業員さんたちの動きを

ついつい眺めてしまいます。

 

その従業員さんたちが

本当にイキイキと働いている職場は

売上も順調ですし、

いつ行っても綺麗ですし、

職場全体が明るい雰囲気です。

 

モノを作るのも

モノを売るのも

すべてヒトがします。

 

カネを生むのも

カネを育むのも

すべてヒトがします。

 

会社のリソースといわれている

モノ・カネ・ヒト。

 

モノとカネはすべて

ヒトが生み出すのです。

 

だからこそ、部下育成は優先度が高い項目であり

やるべき価値があるのです。

 

それでは、今日はこの辺で。

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